アンソニー・ガードナー氏は、2014年から2017年まで駐欧州連合米国大使を務めました。ガードナー氏は欧州連合の仕組みについて幅広い知識を有し、10年間にわたり欧州ビジネスの中心で活躍してきました。
ガードナー氏は以前、バンク・オブ・アメリカおよびGEキャピタルのレバレッジド・ファイナンス部門でエグゼクティブ・ディレクターを務め、またGEインターナショナルの国際買収グループではディレクターを務めました。また、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ブリュッセルの国際法律事務所でシニア・アソシエイトとして勤務した経験もあります。
アンソニー・ガードナー大使は、国家安全保障会議（NSC）の欧州担当部長を務めました。在任中、彼は米国欧州連合代表部と緊密に連携し、「新大西洋横断アジェンダ」の立ち上げに尽力しました。これは、世界の平和と安定、民主主義、そして発展の促進、地球規模の課題への対応、世界貿易の拡大と経済関係の緊密化への貢献、そして大西洋を越えた架け橋の構築に向けた共同の取り組みです。ガードナー大使はまた、欧米の主要企業の幹部を集め、バリアフリーな大西洋横断市場の実現を目指す諮問グループである「トランスアトランティック・ビジネス・ダイアログ」の立ち上げにも参加しました。
ガードナー氏は、政府に就任する前は、ベルリンのドイツ民営化省（Treuhandanstalt）とパリの証券取引所運営委員会（Commission des Operations de Bourse）に勤務していました。著書に『米EU関係の新時代？：クリントン政権と新たな大西洋横断アジェンダ』や、欧州連合（EU）情勢に関する多数の論文があります。
アンソニー・ガードナーはフランス語、イタリア語、スペイン語に堪能で、ドイツ語も話します。
